医療や福祉の資格を取ろうと勉強している学生にとって
エリクソンの発達課題は避けて通ることは出来ませんね
私も看護学生の時は、試験勉強や国試の勉強で、何度も勉強させられました
学生の時は「そういう概念があるんだな。覚えるの面倒だな」くらいにしか思っていませんでしたが
ある程度の社会経験を積んだ今となっては
なるほど、と思わされることが多いです
今回は私の記憶の定着も兼ねて、エリクソンの発達課題と
その中でも私の好きな概念の「生成継承性」について書かせていただきます
エリクソンってどんな人物
エリクソンはドイツで生まれ、主にアメリカで活躍した心理学者です
オーストリアのウィーンで心理学や精神分析学を学んでいたこともあり
あのフロイトの娘のアンナ・フロイトの弟子だった時もあるようです
1902年6月15日 〜 1994年5月12日と、約92年の時間を生きた長寿な方です
伝記などを読んでいると、非行少年の心理支援に真摯に向き合い、かなり高い治癒率を上げたりと
優しくも熱い気持ちを持って心理支援と向き合ったいたことが伺えます
各年齢の発達課題
エリクソンは人生を8つの発達段階に分け、各段階で達成すべき課題と、それに対する危機が存在するとし
課題を達成すると「徳」が得られるとしました
以下が、各段階の「課題」「危機」「徳」です
なかなか言葉だけで理解しようとすると、難しいですよね^^;
学生の勉強だと、どうしても言葉をそのまま覚えなければテストの点にならないので
暗記の要素も強くなってしまうかと思います、、
だけど、今回は上記の課題の中でも「生成継承性」について私が納得したことを書いていきた思います
このように各課題や得られる徳について、個人的な解釈をつけていくと、エリクソンについての理解も深まっていくと思います
生成継承性とは
生成継承性は成人期後期の発達課題です
職場では、役職についていたり、管理職を任されるような立場の人たちでしょうか
また、一般的な家庭的な観点では、成長した子供の独立を支援するような立場にある年代なのかなって思います
生成継承性は教科書によっては「生殖性」と訳されていたりします
生成継承性や生殖性と訳される成人期後期の課題ですが
それは「子供がいるかいないか」といった生物的な意味ではありません
後輩の育成など、次世代にバトンを繋ぐといった
どちらかというと、社会的な意味合いの言葉です。
それまで、人生で積み上げたものを次世代に継承することが、成人期後期の課題として、エリクソンは定義しました。
そして、それに失敗すると「自己停滞」に陥ります
次世代に繋げるものがある人・ない人
私の尊敬する成人後期の方々は、みんな自分の中に芯が一本通っていて、次世代に継承できる何かを持っている人達です
私は現在、障害を持っている人たちん住空間を提供する、グループホームの開業に向けて勉強している最中なのですが
「この人に話を聞きたいな」と思わせてくれる先輩方は「生成継承性」を獲得している方達なのかな、と思います
逆にダメな、と言ったら失礼ですが、尊敬できない成人後期の人たちもいます。
まさしくその段階の危機である「自己停滞」に陥ってる人たち。
いい大人なのに、積み上げたものがなくて、そんな自分が受け入れられなくて、他人の足を引っ張ることしか出来なくなった人たち、、
距離を置きたくなります^^;
いずれにしても、次世代に継承できるものがある大人は素敵だなって思います
そして、そういう人たちが老年期を迎えた時
老年期のエリクソンの発達課題である
人生の「統合」がなされ、これまでの人生を良いものだったと、振り返ることが出来るのだろうと思います。
それができなければ危機の「絶望」となり、不満足な人生だったという総括するしかなくなります。
この「絶望」という言葉はキツい言葉ですね、、笑
老年期くらい絶望なんて感じずに穏やかに過ごしたいものです
自分の発達課題に向き合う
私は現在、成人前期です
課題と危機は
親密vs孤立
だそうです。無事に課題を達成できたら、愛が得られるのだそうです、、笑
「親密」の定義がどういうものかは詳しくは分かりませんが
パートナーを見つけたり、深い友情を感じられる友人との関係性を作っていく段階なのかなって思います
広く浅い人間関係よりも「親密」を意識した関係に変えていくことが課題だと認識すれば、確かにそうかなって納得できます
少なくとも「孤立」はしないように、この発達段階を過ごしていけたらと思います^ ^
もちろん、年齢にとらわれず、取りこぼした課題を何歳であっても達成する心意気が大切だとは思いますが
人生の各段階で、しっかりと課題に向き合ってこそ、魅力的な大人になれるんじゃないかなって
エリクソンを学び直して思いました。
目を背けず、自分の課題にしっかりと向き合う!
大切ですね。
今日も1日頑張りましょー(´∀`)